こんにちは、澄華(ちょうか)です!
今月号より臨書部で『乙瑛碑』(いつえいひ)
の課題がスタートしました。
『乙瑛碑』って?と思われたかたもいるのでは
ないでしょうか?
今回『乙瑛碑』について、特徴と書き方につい
てみていきましょう。
乙瑛碑について
乙瑛碑は八分隷(波磔のある隷書)の名品の一
つです。
後漢の永興元年(153)に建てられました。
この碑には題額がないこともあり、
「孔廟置守廟百石卒史(孔廟に主廟の百石の卒
史を置く)碑」
略して「百石卒史碑」あるいは「孔龢碑」など
さまざまな呼び名があります。
山東省曲阜市の孔子廟に建てられ、
現在も同じ場所の「孔廟碑林」に
置かれています。
価格:2310円 |
乙瑛碑の文について
碑石は260✖129cm。碑文は、
全18行、各行40字。
魯国の宰相であった乙瑛の申請によって
孔子廟に役人を置いて廟を守らせることに
至った経緯を記し、
乙瑛やその関係者を顕彰した内容になっていま
す。
特徴
隷書では扁平な字形が特徴です。
- 緊密な構造でガッチリとした感じ
- 線は重厚で力強く、少しのゆるぎもない
- 文字の中心線を軸にして左右の
バランスを崩さないように構成されている - 派手さはなく、中正で健やかな八分隷ともいえる作品
価格:1232円 |
書き方
起筆 逆筆(進行方向とは逆から入筆)・
蔵鋒(穂先を包み隠す)を心掛けます。
波磔 後半波打つように送筆し、
筆圧を強めたのち穂先をまとめるよう
にして、右上へ払い抜きます。
少し短めで充実した払いです。
曹全碑は長く流麗です。
転折 二筆で書くことが大切。
横画の収筆で一度筆を離し、
改めて縦画を書きます。
横画 どの横画も曲線の味わいがある。
水平方向を保ちながら線が
引かれている。
最後まで波打つリズムが感じられる。
特有の運筆のリズム=波勢がある。
縦画 左右の縦画が背勢の形。
向勢の形をとっているものが一部あり。
まとめ
特徴はしっかりとした構造を持ち、
また安定感がありバランスが取れている字体で
す。
中庸で健全な八分隷のような調和のとれた美し
さを表現しており、
バランスのとれた落ち着いた印象を与えていま
す。
書き方は学習を進め、後に全臨に挑戦するのも
楽しいですね。
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