『顔氏家廟碑』から始まる臨書の時間 ― 新たな学びの秋
こんにちは!澄華です(*^_^*)
日本習字臨書部では、この秋から新しい課題「顔氏家廟碑」が始まりました。
4月にリニューアルされた臨書部。その新たな学びの流れの中で、筆の運びや線の表情を一つひとつ見つめ直しながら、書の奥深さに触れていきたいと思います。

顔氏家廟碑とは
剛直の精神に満ちた豪快な楷書として知られる「顔氏家廟碑(がんしかびょうひ)」は、顔氏一族の履歴を記した石碑です。
顔真卿の父・惟貞(いてい)の顕彰に加え、顔氏一族の歴史と通婚関係について書かれた石碑です。
撰文・書丹ともに顔真卿によるもので、碑文は正面だけでなく左右両側、計四面にわたって彫られています。
全体に向勢の結構をもち、中鋒で書かれた重厚な筆致が特徴です。
とくにはねや払いの収筆に独特の形が見られ、「蚕頭燕尾(さんとうえんび)」と呼ばれるその筆づかいに、顔真卿の力強い個性が感じられます。

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臨書して感じたこと
実際に臨書をしてみると、その一画一画に宿る力強さを感じました。
筆を運ぶたびに、背筋を伸ばし、構えもどっしりと。まるで地に足をしっかりと据えたような気持ちで筆を進めていきます。

練習で意識している点
練習では、横画と右払いの筆づかいを特に意識しています。
横画は力強く、起筆は逆筆で蔵鋒を意識し、送筆では筆圧をゆるめずに進め、終筆でしっかりと押さえ込みます。
右払いは起筆を逆筆で入り、蔵鋒で筆を整え、筆圧を加えて一度止め、鋒先を引き戻してから勢いをつけて払うように心がけています。
おわりに
この課題を通して、筆の力強さと同時に、心の静けさを大切にしながら学びを深めていきたいと思います。
一筆一筆に心をこめ、落ち着きと品のある書を目指してまいります。

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