こんにちは!澄華(ちょうか)です(*^_^*)
今月号から臨書部でスタートした『白氏詩巻』(はくししかん)。
『白氏詩巻』って?て思われた方もいるのでは
ないでしょうか。
今回は『白氏詩巻』について特徴と書体につい
てみていきましょう。
白氏詩巻について
『白氏詩巻』は『白楽天詩巻』とも言われま
す。
全長約8尺・行数68の長巻。
唐の詩人・白楽天の詩を書写した巻物となって
います。
「白氏文集」巻第六五から八篇の詩を揮毫。
藤原行成(972-1027)が47歳の時の筆跡で、
和様の書を大成した行成の代表作です。
料紙は9張・茶・薄紫・薄茶・白などの美しい
刷毛染め染紙を交互に繋いでおり、
草書まじりの行書体で書かれています。
現在、国宝となっており東京国立博物館に保
管。
白氏詩巻の特徴
行成の書の根底にあるものは王義之書法で、
書きぶりは小野道風の書に傾倒しています。
行成の日記「権記」によれば「夢で道風にあっ
て書法を受けた」
とあったことから道風を慕っていたことが窺え
ます。
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白氏詩巻の書体
筆を少し傾ける側筆という和様の筆法。
転折の部分は柔らかく、端正であるがやや軽快
な印象を受けます。
- 筆画の隅々まで神経が配られている
- 均整のとれた字形
- すっきりとあか抜けており、流麗な書風で揮毫
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まとめ
道風を基盤としながら、さらに繊細さと情趣が
加わった優美な趣が特徴的な書風。
学習した知識を持って、博物館へ出かければ更
に感性磨かれ
書の幅も広がると思うとワクワクしますね。
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