「挑戦してみて、見えた景色」 〜硬筆書写技能検定・準1級を受けて〜

パイロットペン習字

こんにちは!澄華(ちょうか)です(*^_^*)

先日、硬筆書写技能検定を受験しました。
久しぶりの試験で緊張とドキドキの連続でしたが、「思い切って挑戦してよかった」と心から感じています。

今回は、受験までの道のり、勉強方法、当日の様子、そして受験後の気持ちを綴ってみたいと思います。
これから挑戦しようかな、と思っている方の参考になればうれしいです。

受験しようと思ったきっかけ

過去問を購入し、試験当日同様時間を図って取り組みました

前回、硬筆検定の2級を受験して合格したのは、もう2年ほど前のこと。
「次は準1級に挑戦してみよう」と思っていたものの、なかなか重い腰が上がらず、月日だけが過ぎていきました。

途中でテキストを買ってみたり、少し練習してみたりもしたのですが、「やっぱり、また今度にしよう…」と何度も先送りにしてしまいました。

そんななか、ある時ふと「申込だけでもしてみよう」と思い立ち、申し込みを済ませてしまいました。
日程が決まると、不思議とスイッチが入り、そこからは気持ちも前向きに。子育て中で子どものことも気になっていましたが、今回は見てくれる人がいて、思い切って受験に踏み切ることができました。

また、パイロットペン習字で段位をいただいたこともきっかけになりました。「せっかくここまで来たんだから、次のステップに進みたい」という気持ちも、背中を押してくれたように思います。

勉強方法と準備

この2冊を中心に学習しました

書道教室の準備や運営をしながらの勉強は、なかなか思うように時間が取れない日もありましたが、朝早く起きて「朝活」をしたり、夜の静かな時間にペンを持ったりして、少しずつ自分の学びの時間を積み重ねました。

各問題への対策は、こんなふうに進めました。

  • 第1問(速書き)
    ストップウォッチで4分を計り、何度も練習。使用したのはサラサの0.5のボールペンです。
  • 第2問(楷書・行書・草書)
    出題漢字を辞書で一文字ずつ確認し、書いて覚える練習を繰り返しました。万年筆(お気に入りのPILOT)を使って、最後まで丁寧に。用紙はA4や国語ノートを使用。
  • 第3問(連綿)
    パイロットの通信講座で日頃から書いていたので、基本は身についていました。行頭・行末や字の大きさに注意して練習。用紙はA4を使用。
  • 第4問(横書き文)
    中心や行頭・行末の整え方を意識して、問題集を何度も繰り返し。用紙はA4使用。
  • 第5問(詩文書写)
    現代詩(b)を選択。行書体で、全体のバランスや余白にも気を配りながら練習しました。用紙はB5白紙を使用。
  • 第6問(掲示物)
    回答用紙(B4)に合わせたレイアウトを確認し、どこに罫線を引くかなども工夫しました。用紙はお絵かき用紙(B4)で練習。
  • 第7問以降(理論問題)
    特に第7問(旧字体・書写体)は、書けない字をピックアップし、時間をおいて反復。
    第8問Aは古典(草書)の読み取り。草書千字文や書譜などを見ながら、読めないものは辞書を使って覚えました。
    第8問Bは、以前かな書道を習っていた経験も少し助けに。特に高野切・粘葉本はなじみがありました。
    第9問は書道史。あいまいな記憶のままにせず、調べて理解するようにしました。
    第10問(誤字訂正)は、じっくり観察して違和感のある文字を見つけて練習問題を解きました。

一つひとつ地道な積み重ねでしたが、問題集を中心に、とにかく「書く」「見る」「調べる」を繰り返しました。

問題を解いた用紙の一部と学習ノートなど

問題集の回答用紙はExcelで作成し解いていました。

受験当日の様子

とにかく、緊張しました。

第1問の速書きから手が思うように動かず、焦りが募るばかり。
普段の練習とは違い、紙質や筆記具の滑り具合も微妙に違っていて、特にこの日は湿気で紙がふっくらしていたことも影響していたと思います。

「あれ? こんなに書きづらかったっけ…」と思いながらも、何とか落ち着こうと必死。
いくら練習していても、本番はやっぱり別ものだなと痛感しました。

最終確認のとき、明らかなミスに気づいてしまいました。
でももう、万年筆で書いた以上、書き直しができない…。
とても悔しかったですが、「これが今の自分の実力なんだな」と、ある意味で受け入れるしかありませんでした。

残りの時間は、ほかの問題を丁寧に見直し、最後の一秒まで席に残って集中。
終了の合図があったときは、ほっとしたような、終わってしまってさみしいような、不思議な気持ちでした。

検定で使用した文房具

これからのこと

手応えは決して十分とは言えませんが、挑戦したことで「自分の書」と改めて向き合う時間を持てました。この学びを、これからの教室の時間にも大切に活かしていけたらと思っています。

検定の勉強を通じて、「書くこと」の奥深さを改めて感じ、
前よりももっともっと、書くことが好きになりました。

合否よりも、「自分なりにがんばった」「向き合った」ことに意味があると思っています。
今回の経験を、また次のステップに活かしていけたらと思います。

これからも、コツコツ、書く時間を大切にしていきたいです。

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